地方の配管屋だからできること
代表取締役 近藤正彦
konsetsuグループは、岩手県の西和賀町という小さな町に初代社長の近藤英三氏が配管工事の仕事をする会社として近藤設備を創立したことに始まります。
現在、近藤設備は岩手県北上市に拠点を置き、配管工事のスペシャリスト集団として活躍をしています。近年では自社加工センターを設け、独自の配管ユニット等の設計・加工をして現場へ納品・施工するというトータルな体制を確立し、全国にそのフィールドを広げています。
2002年に2代目の社長に就任した近藤社長にKONSETSUグループの起源である近藤設備について話を伺いました。
近藤設備は、そもそもどんなことをする会社なのですか?
うちは、根っからの「何でも屋」です。もともとはサブコンの下請けとして実施工、工種で言うと配管工を専業とする工事会社として歩んできた会社で、冷暖房空調設備から給排水衛生設備、消火設備、プラント配管まで、幅広い設備工事を手がけてきた配管工事の技能士集団です。2006年の自社加工センター開設、2010年から高橋専務を中心に三次元CADシステムを導入してからは、独自のプレファブ配管・配管ユニット等を設計・加工して、現場へ納品・施工するトータルな加工&施工体制を確立。岩手県内だけでなく全国にフィールドを広げて、下請工事会社としての枠を超えていくことができました。
下請けの壁を越えることは、設備業界においては難しいことなのでしょうか?
特に首都圏の設備業界は、加工は加工業者、設置は設置業者、輸送は輸送業者と、分業化が進んでいるので、とても難しいのが現状です。だからこそ、「絵を描く、加工する、現場へ運ぶ、そして作る」という一連の流れをワンパッケージとしてブランド化し、他社との差別化を図ることができたわけです。地方では、配管工事屋だからといってそれだけやっていたら仕事になりません。ちょっとした加工や設置、輸送まで流れで何でも受けるような風潮がもともと地方にはあったらからこそ、弊社も独自の「設計~加工~施工」という一貫体制を構築することができたのではないかと思います。